2021年11月24日
2021年度視覚障害者の働くを考える座談会を開催しました。
この地域(金沢市、石川県)で抱える視覚障害者の就労問題に取り組むため
2019年から 年一回開催している座談会です。
障害福祉と労働に関わる
国、県、市の行政機関や視覚障害者協会の方々と
「必要なときに必要な支援を受けられるようになるために」というテーマで問題の共有を行い、いくつかの問題についてディスカッションをしました。
各行政機関の役割を熟知されている
金沢市市議会議員 稲端様に
ディスカッションのコーディネーターをお願いしました。
また東京から
日本視覚障害者職能開発センターの藤縄様を招き
問題共有やディスカッションにもご参加いただき
センターで実施されている職業訓練や就労の現状を紹介、
石川県では知られていない情報の共有ができました。
埼玉からさいたま市「障害者政策委員」をされていた
芳賀優子様作成の
視覚障害者就労支援の取り組みについて報告レポートを紹介しました。
他地域の取り組みを各機関に共有するいい機会にもなりました。
参加者のアンケートから一部ですが
以下のご意見いただきました。
•福祉及び雇用に関係する機関・行政が、改めて問題を共有することは、とても有意義と感じました。
•共有した課題を、解決とまではいかなかったが、自機関で出来ることは、何か…参加者が、各々考える場には少なくともなったのではと感じました。
•一般企業への就職を希望する生徒も多いと伺い、職域の拡大に向けては、企業側の理解(仕事の切り出し等)が必要となると思う。
•雇用率達成の為ではなく、雇用の質(働きがいを持ち、充実感を持って働くなど)の実現を目指さなければと改めて感じました。
石川県の障害者就労支援は、精神、発達、知的が主流であり
人数が少ない視覚障害者にも職業訓練を受けられる場を提供するにはどうしたらいいかこれからの課題です。
視覚障害者は働けないという固定観念も根強く
当事者の努力だけでは解決できない大きなハードルがあります。
「あうわ」では
行政機関や各団体の皆様と問題を共有し、縦割り行政機関の連携をはかり、10年後、20年後に向け視覚に障害があっても 働くことをあきらめない 土壌づくりを目標に活動を続けています。
本座談会に参加いただきました各機関、団体の皆様ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。